プロジェクトヒストリー

IHT - 業界トップシェアを誇るKANZAKIの技術

IHTとは "Integrated Hydrostatic Transaxle"(一体型油圧無段変速トランスアクスル)の頭文字を取ったものです。ひとつのケースに、HSTとトランスアクスル(注)が一体的に構成された駆動変速装置です。神崎が世界に先駆けて開発・製品化しました。
 
(注)トランスアクスルとは変速、減速部、車軸駆動部等を備えた駆動装置のこと。

従来より、乗用芝刈機の変速方式として、クラッチ操作が不要でスムーズな走行が可能なHSTを採用したものがありました。ただしその場合、HSTとは別にトランスアクスルを装着する必要があり、結果として駆動系装置が大きく、重く、価格も高くなるというハンディがありました。その為、HSTが搭載された乗用芝刈機は一部の高級機に限られていて、一般向機まで普及するのはまだまだといった状況でした。 

そこでKANZAKIのこれまで培ってきた油圧と駆動技術を融合させて、これまでになくコンパクトで性能・耐久性に優れ、かつ低価格なIHTの開発に成功し、お客様に喜ばれる商品として今日まで実績を重ねてきました。 

今や、北米で生産される乗用芝刈機は年間110万台程に上りますが、メカニカルミッションを搭載した廉価機種を除いて、ほとんどにIHTが採用されています。IHTは、乗用芝刈機の車軸駆動装置としてスタンダードな方式といえるまで普及しており、KANZAKIのIHTのシェアは北米で約50%、ヨーロッパでは、主要メーカーの大半を占めています。

現在このIHTの技術は、乗用芝刈機以外の製品にも応用されて、次のような新しい商品群へと広がっています。

 製品情報 トランスアクスル

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