プロジェクトヒストリー

小型化と高出力化を両立させた新HSTシリーズ

開発部長 飯田 勝

HSTとは、"Hydro Static Transmission"(静油圧変速機)の頭文字をとったもので油圧ポンプと油圧モーターを組み合わせた無段変速機です。

KANZAKIのMT及びHTシリーズは、ポンプとモーターを一つのハウジングに組み入れた、一体型HSTです。軽量、コンパクトかつメンテナンスの煩わしさもなく、レバー操作だけで作業に応じた車速が選択できます。
これまで日本国内、および北米大手メーカーの農業機械に搭載され、実績を積み上げてきました。

ここでご紹介するHSTの新シリーズは、更に大幅な小型化を図り、高出力化したものです。
従来は、高圧化だけの高出力化では部品強度や騒音問題で限界がありました。
また、高容量化は、現構造のピストンボアアップも限界がありました。
しかし、常識を超えた容量アップをなんとか実現したい、それもHSTの外観(大きさ)と搭載条件は同じ状態で実現したい、KANZAKIの油圧技術の優位性を生かすには小型化と高出力化を両立させるしかないと考え、新HSTシリーズが生まれました。

従来は、容量が23ccのみの1機種であったものに対し、

(1)ハウジングの大きさはそのままで、30ccと38ccに容量アップ。(出力比は、38ccタイプで1.7倍と、従来機と同じパッケージで高出力化を実現)

(2)MT30/38(マニュアル操作式)、HT30/38(油圧サーボ操作式)の上位2機種を準備。

(3)本機への搭載性は変わらない為、ミッション、操作リンク系の共用化(低コスト化)可能。

(4)油圧サーボ方式は、電磁比例バルブユニットと交換するだけでを電子制御対応可能。

本機の高馬力化要求に合致した軽量&コンパクトな本HSTは、省エネ・高効率化を満足させる為に欠かせないHSTシリーズです。

 製品情報 HST

hst004.jpg

開発部長 飯田 勝

一覧へ戻る

その他のプロジェクトヒストリー