トランスミッションは、歯車・軸・軸受(ベアリング)・ハウジングにより構成されています。これら全てを含んだモデルをバーチャル上で作成し、事前に強度や性能など総合的に評価できる環境を整備しています。
左下図のように内部部品やハウジングの変形が、歯車の歯当りに影響を及ぼし、強度が低下する恐れがあります。
このような場合、変形量を考慮して、加工における制約条件も加味しながら、歯車の形状を最適化することが可能です。
内部部品の剛性評価
農業機械用トランスミッションは、遊星歯車などを組合わせた複雑な構造です。
これらを全てモデル化し、歯車の強度やハウジング等の剛性を事前評価し、お客様の使用条件に耐えうる最適なデザインを行っています。
運搬車用トランスミッションは高速化に伴い、低騒音化の要求が高まっています。
トランスミッションの騒音要因のひとつとして、歯車騒音が挙げられます。当社では、歯車の測定データから歯車騒音の原因となる、伝達誤差やハウジング表面振動を解析し、定量的に評価することで騒音要因の分析を進めています。